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ここでは顔面けいれんについて解説しています。

>片側顔面けいれん

顔面神経麻痺では眼の周りや口の周りの筋肉(表情筋)が動かなくなりますが、これとは逆に表情筋が自分の意思とは関係なくピクピク動いてしまう病気です。片側の眼の周りの軽いピクピクした動きから始まり、次第に額、口へと広がります。また緊張すると痙攣が強くなります。中高年の女性に多くみられます。脳の血管により顔面神経が圧迫されて生じることが多く、顔面神経麻痺とは病気の原因が異なります。一方、末梢性顔面神経麻痺の後遺症として顔面痙攣が生じることもあります。

 症状が軽い場合は精神安定剤や抗痙攣剤などによる内服治療が行われます。心身の安静も大切です。薬の内服で改善がなく、症状が悪化する場合は、手術療法(血管による神経の圧迫を解除する手術で、脳外科で行われます)やボツリヌス毒素の注射(筋肉の動きをブロックすることにより痙攣をおさえます)が行われます。病状に合わせて治療法を選択することになりますので、脳外科、神経内科専門医の診察を受けることをお勧めいたします。北大病院神経外科の澤村豊先生のホームページ(https://square.umin.ac.jp/sawamura/)もご参照ください。末梢性顔面神経麻痺の後遺症の場合はボツリヌス毒素の注射が有効です。耳鼻咽喉科、神経内科専門医の診察を受けることを勧めます。